【恐怖体験】友人の家で起こった怖い話 恐怖・怖い話

【恐怖体験】友人の家で起こった怖い話

友人の家 怖い

俺にはNっていう友人がいるんだが、 
どういう訳かNは自分の家に人を呼ぶのを嫌う。 

いや、嫌うというか 
親に友達を家に上げるな。と言われていたらしい。 

確か、家が片付いてないだとか、洗濯物が干してあるからだとか、毎回理由はそんな感じ。 

Nは学校の中で一番の人気者で、友達の数も多くてさ。 
家に遊びに行く約束とか良く言われるんだけど、 
そういう時、絶対にNは断る。 

しかし、それが長い間続くと、 
何故かNの家は玄関だけで遊ぶならOKっていう許しが出た。 

男5、6人が人ん家の玄関でカードゲームしたりゲームボーイしたりするちょっと珍しい事に
なってたのはいい思い出。 

玄関は広かったし、すぐ近くにトイレもあったから何不自由なく遊べたし、最初は新鮮味の
あった遊びのスタイルも、皆徐々に慣れて、それが普通になっていった。

484: 2011/05/08 00:59:50 :5l2II0K7O

俺は幼稚園の頃からNを知っていて、自分で言うのも何だが、Nとは親友のつもりでいる。 

それくらい仲が良かったんだ。 

一緒に飯を食いに行ったり、小学校を卒業した時には、一緒に旅行なんかも行ってた仲なんだが、 

そんなに仲が良い俺でもNの家の中に入った事はなかった。 

Nん家は3階建てで、3階に自分の部屋を持ってるのは知ってて、 

若い時分、3階建ての民家なんて入った事がなく興味もあったし、親友の俺くらいには家の中を
見せて欲しいって思いも強かった。 

そして、ある日。 
とうとう俺は、どうしてもNの家で遊びたいとNに頼み込んだ。 

最初はいつもみたく断るNだったが、ちょっと悩んでから、 
「お前なら家に上げたの親にバレても怒られんと思うし、別にええで。」 

と許しを得る事ができた。 

初めてNの部屋で遊べる、 

その時は本当に嬉しかった。

485: 2011/05/08 01:02:05 :5l2II0K7O

Nの家に着き、ルンルン気分の俺、 
「お前の家めっちゃ気になっててん」 
とか言いつつ二階に上がる。 
二階はリビングで、Nが言う程部屋は汚くなかった。 
いや、むしろ片付いている方だとさえ思った程だ。 

片付いたリビングを横目に、俺はNに案内されて三階の階段へと向かう。 

階段は当たり前だが一階から二階へ続く階段と同じ、木製の良く見る普通の階段。 

案外普通だな、と思いながら一歩階段に足を乗せる。 
すると妙な事に、少し遅れて階段の板の裏から、 
「トン、」 
と、小さな振動が返って来る。明らかに木のきしみではない。 
俺がびっくりして、 
えっ!?と声を上げると、Nは、 
「建て付けが悪くてな、気にしんといてくれ」 

と、言う。 

Nの言う事に納得しつつも、階段を昇る度に返ってくる振動に気味の悪さを感じ、 
俺は何となく手すりに手をかけようとした。 

「手すりに触るなよ、」 
Nが振り向く事なく俺に言ってきた。 

普段温厚なNらしくない命令口調だったので、俺は不思議に思ったが、 

慌ててNが、 
「すまん、手すりには触らんといてくれ、頼むわ。」 
と言い直してきたので、 
それ以上の事は聞かない事にした。

488: 2011/05/08 01:05:57 :5l2II0K7O

再び階段を昇り始めるのだが、やはり階段の小さな振動には慣れる事はできない。 
階段を昇って8、9段目くらいだっただろうか、 
階段に足を乗せた途端、 
ゴツンッ!! 
と、今までと比にならないくらいの大きな振動が俺の足の裏を叩いた。 
その振動に思わず仰天して、俺は咄嗟にNに触れるなと言われていた手すりに手をかけてしまった。

あっ… 

「おいっ!」 

少しの間も無くNが凄い形相でこちらを振り向く。 

それとほぼ同時、階段の全ての段が 
ドドドドドドドドドドドドドッ!! 
と振動した。 
全身に鳥肌が立ち、恐怖におののく中、俺は直感した。 

大量の何かが、階段の板の裏を踏み鳴らしている。 
それも厨房の俺の足が振動で浮く程、かなり強い力で。 
涙目の俺は前にいるNの脚にしがみつき、振動が止むことを願った。 
振動していた時間がどれだけのものだったかわからない。 
あれだけ強く揺れていた階段が急にピタッ。っと止まったのだ。 
といっても、俺の方はgkbrしまくってて、とても立てるような状況じゃなかったのだが。 
終始立ち続けていたNは、一度深いため息をして、 
「降りよう」 
と俺に言う。呆気にとられた俺に、 
「俺の部屋に入る気なくなったやろ?」 
とNが俺を起こしながらそう言う中、俺はただ頷くしかできなかった。 
俺がNん家の玄関から出る時、 
「階段の事、皆には言わんといてくれんか?」 
とNが言ってきたので、俺は絶対に言わない事を約束した。

489: 2011/05/08 01:06:40 :5l2II0K7O

大学に入る辺り、Nは親の都合で東北の方へ引っ越しする事となり。 

Nの家族はあの家から離れた。 

といっても、Nと俺はまだ繋がりがあり、今でもたまにNの新しい実家の方へ遊びに行ったりする。

新しい実家になってからは、Nもその両親も俺が家に上がる事を歓迎してくれている。 

N家に上がる時は、もっぱら小さい頃の話で盛り上がるのだが、 

俺は今でもあの階段の事は聞けないままでいる。