絶対行っちゃいけない場所に行ったときの恐怖体験 恐怖・怖い話

絶対行っちゃいけない場所に行ったときの恐怖体験

恐怖

犬鳴峠の話あるけど聞いてくれる?

37:03/29(土) 00:33:37.18 :C5L473+f0

もう10年位前の話だけど、仲間内で心霊スポットを巡るのがマイブーム、というか、暇な時のドライブの口実だった。
その日もいつもと同じく急に友達に呼び出され、「今から犬鳴峠に行こう!」と誘われ、断ることもなく友人の車に同乗していった。
当時は色々と噂があって、そのうちの一つが「白のセダンに4人乗って行くと何かある」(出所不明)という話があったので、
友人の日産のセダン(白)で向かうことになった。

移動車中は犬鳴峠の噂話や、たわいもない話で盛り上がり
調子に乗った僕は犬鳴新トンネルの中でハコ乗りし、当時流行したチェキで写真を撮られたりしていた。

38:03/29(土) 00:36:00.35 :C5L473+f0

そして犬鳴峠の新トンネルを抜け、旧道入口にさしかかる。2時間ちょっとのドライブだった。

興味と恐怖が入り混じった気持ちで目的地に到着した。
ここで僕たちは大変興ざめすることになる。
この日はまさに夏真っ盛り。肝試しシーズン(?)なのか、現場は物凄い人だかりだった。さすがは有名な心霊スポット。
ほかに何組かいるだろう、程度のことは考えていたが、周囲には30人弱、様々なナンバーの車が10台近く路上に止まっていた。

39:03/29(土) 00:38:52.87 :C5L473+f0

正直なところ、拍子抜けしたことと、安堵の気持ちが共存していた。
時間は詳しく覚えてないけど、肝試しには大分早い時間だったと思う(遅くても10時位かな)

僕たちは早速旧道のほうへ歩いて行った。
旧道は車両が入られないように可動式の鉄柵がある。それの脇をすり抜け、旧道を登って行った。
周りにはほかのグループの姿もあり、決して静かではなかった。
まるで「犬鳴きオフ」のようなイベントでもあっているかのように賑やかだった。

40:03/29(土) 00:41:53.43 :C5L473+f0

何の準備もなく、勢いだけで来た僕たちは旧道には一切の照明がないことに気が付いた。
少し考えればわかる事だろうが、何にせよ当時の僕アホスwww
苦肉の策として、当時出始めたばかりのカメラ付きケータイの気持ちばかりの照明で歩いて行った。
また、周りには懐中電灯持ってるやつらが何人かいたし、さりげなく頼りにさせてもらおう。

目的地は旧トンネルの入り口だった、その昔、旧トンネルの中で族に彼氏の前で輪姦され焼き殺されたカップルがいたとか…
ガクブルな噂があった。考えてみりゃ、そんな事する族のほうが百倍怖いww

41:03/29(土) 00:44:20.28 :C5L473+f0

僕たちは前列2人(A・B)ついで1人(僕)、その後ろに1人(C)と並んで歩いていた。
道のりはずっと上り坂。ちょっと疲れてくると、会話も途切れ途切れになってくる。
明かりはケータイの明りだけ、周囲はシンと静まり返っている。その沈黙にふと気づいたと思うと、
C「もう帰らん?」と発言した。

A・B・俺「イヤイヤイヤ!何で?せっかくここまできたとに!?」
心の中で「コイツびびっとるばいw」と思いながら、俺「もう少し行ってみよう。」と返事も聞かず
そのまま歩き続けていた。

43:03/29(土) 00:47:17.92 :C5L473+f0

何の準備もしていない、と書いたが、Cは気持ち程度の準備をしてきていた。それは清めの塩のつもりで持ってきたのか、「アジシオ」だった。
Cカワユスwww

Cの帰ろう発言からしばらく歩いた。周りは静か、明かりはケータイの光と星だけ。暗闇に目も慣れてきた。
下調べもろくにせずに、出発したため、旧道入口からトンネルまでどれくらいあるのか見当もつかない。

何度目かの沈黙の時、再度Cが口を開く。
「帰ろうって!」

44:03/29(土) 00:49:20.91 :C5L473+f0

明らかにさっきよりも強い口調、叫び声までではないが、僕らの歩みを止めるには十分な語気だった。
A「せっかくここまで来たとに…」俺「何?何か見えた?」
暗いためCの表情は読めないが、本当に参ったような声で「ほんとにゴメン、俺のわがままで申し訳ないけど、本当に帰ろう?」
と懇願するように話していた。
俺が「何かあったと?」と尋ねるも、C「車に戻ってからにして」とまた沈黙が訪れた。
そこで僕は気が付いた、少し前から、あれだけいた他のグループが誰一人として周りにいないのだ。

45:03/29(土) 00:52:29.05 :C5L473+f0

何気なく頼りにしていた他グループの懐中電灯の光も、来たときは興ざめ
したくらい、騒がしかった周囲の話し声もない。あるのは手元にある余りにも頼りない
ケータイの光のみ。あと星。

それ以外は真っ暗で友達の表情すら見えない。
数秒の沈黙。先までの豪気はどこかに消え失せ、僕はこの数秒で本当にビビッていた。
僕も本心は「帰りたい」気持ちに浸食されていた。

46:03/29(土) 00:54:46.96 :C5L473+f0

結局、結論は、車を出しここまで2時間運転してきたBにゆだねられることになった。
B「せっかくけど、後どれくらいで着くかわからんし、また今度来た時でもいいっちゃない?」
との事で俺は胸を撫で下ろし、下り坂を歩いて行くのだった。

帰り道は会話こそ少なかったものの「帰れる」という気持ちで高揚していた。
何分ほど下っただろうか、入り口の鉄柵と、オレンジ色の街頭、路駐している何台かの車が目に入ってきた。

47:03/29(土) 00:56:54.64 :C5L473+f0

来たときに比べだいぶ車の数が減っている。
やはりみんな途中で引き返したのだろうか?しかし真っ暗で誰もいなかった道程に比べると、
とても賑やかに思えた。

Cは車に着くや否や、車に置いておいてあったバッグからアジシオ(袋)wを取り出すと自分の
頭と両肩にふりかけた。そのまま一服し、気持ちも落ち着いた頃改めてCに尋ねた。
C「最初に帰ろうって言ったときは、周りに人がおらんごとなって、怖かねって思った時に、右肩を「くいっ」と引っ張られた」
C「二回目の時は、いきなり「ぐいっ!」と明らかに肩を掴まれて引っ張られた」と語った。
苦笑いを浮かべるA・B・俺。

48:03/29(土) 00:59:03.30 :C5L473+f0

誰が言い出すでもなく、車に乗り込みCの好きなヒステリックブルーのCDをガンガンにかけながら犬鳴峠を後にした。
その後は牛丼食って解散、無事帰宅して寝ることにした。

A・B・Cはその後特に変わったこともなかった。
そう僕だけは、変わった出来事があったのでした。  続く

49:03/29(土) 01:01:59.15 :C5L473+f0

翌々日異変に気が付いた。
それまでは、犬鳴峠に行ったことを武勇伝のように語り、A・B・Cとは
次はどこのスポットに行こうか?等話していた。何か手が痒い。

ふと右手を見る。虫刺されのような跡がある。蚊?
数時間後、風呂に入る為脱衣、その時驚愕。さっきの虫刺されのような跡が
両腕に無数にある。ジンマシンかな?幸い痒みは強くなく、その日は軟膏塗って寝た。

50:03/29(土) 01:05:22.12 :C5L473+f0

翌日、麻疹は上半身に広がっていた。病院に行き急性のジンマシンだと診断され、
錠剤をもらった。因みにアレルギーは殆ど無い。十数年ぶりのジンマシン。
薬を飲むと麻疹は引いた、しかし夜には麻疹が出るを数日繰り返していた。
あまり気にはしていなかったが、とうとう薬が効かなくなってきた。麻疹が広がり
麻疹と麻疹が繋がり大陸のようになっていた。酷いときは首全体から下唇に至るまで
麻疹で腫れ、人前に出る事もはばかられるほどの状態になっていた。病院に行き、
薬を変えてもらうと、昼間は落ち着いたが、夜はまた酷く腫れていた。

51:03/29(土) 01:08:01.99 :C5L473+f0

しかし変えてもらった薬も翌日には効かなくなっていた。
さすがに現状を無視できなくなっていた。
痛みや強い痒みがない事が救いだった。

52:03/29(土) 01:10:20.47 :C5L473+f0

その翌日母が会社を休み「あんたを連れて生きたか所のある」
と真剣な顔で話す。そこで何も言われずとも僕は悟った、「ああ、これはオカルトな分野か」と
何より母がわざわざ会社を休んだんだ、よっぽどだろう。僕はたまたま休みだったが、
恐らくは休みを合わせて取ってくれたんだから、母なりにヤバいと思ったんだろう。

因みに犬鳴行きの事は一言も喋っていない。

53:03/29(土) 01:12:49.50 :C5L473+f0

早速僕が車を運転し隣県のとある所へ。見たところはちょっと古い民家だった。
挨拶し中に入り玄関を抜けると、20畳程のお堂。中央には不動明王の像が奉られていた。
僕は改めて認識した。不謹慎ながら少しわくわくしていた。

少し待つと、神社の神主さんのような服を着た60代の普通のおばさんが現れた。
因みに予約なし勿論アポなしである。お「今日はどがんしたね?」と尋ねられる。
母が説明する。母「何日か前からジンマシンみたいなものが出て収まる気配がなかとです」
と、これだけの会話。

54:03/29(土) 01:15:06.07 :C5L473+f0

お「そうね、わかりました」と。
一言二言の会話が終わると、おばさんは不動明王像の方を向き手には鈴を持ち、お経?念仏?
よくわからないが、60代女性のものとは思えない荒々しく力強い声で唱え続ける。圧倒される僕。
しばらくすると、なんとなく背中がじんわりと熱くなってくる気がした。15分程で終わり、おばさんは
こちらを向きなおした。
お「あんたはあっちこっち遊んで回りよるごたんね」僕きょとん。

55:03/29(土) 01:18:08.03 :C5L473+f0

お「あんたはS市の人やったね、あんたはS市じゃなか人ば連れて来とるとよ。昔の「らい病」の
患者さんのごたるね」と言った。以前母もお世話になったようで、住所は知っているようだった。
お「今日からしばらく、夕方に近くの水場にお茶を家族の人数分入れて流しなさい、それでだめならまたおいで」
と笑顔で見送られた。僕らが帰るころにはまた別の夫婦が来ていた…

帰宅したのち、言われた通りお茶を家族の人数分流した。

56:03/29(土) 01:20:43.84 :C5L473+f0

翌日…
朝起きると、昨日の晩まで出ていたジンマシンは皮を一枚はいだようにきれいになくなっていた。
夜になってもぶり返すことなく、以降不可解なジンマシンが出る事は無かった。

数年後何気なくテレビを見ていると、心霊スポット特集が放送されていた。
丁度犬鳴峠の話題になっており、犬鳴村が実在したのかどうか?犬鳴村とはどんなところだったのか?
等の憶測が交わされていた。その中でとある情報が僕の耳に飛び込んできた。

57:03/29(土) 01:23:25.82 :C5L473+f0

番組のナレーションが言うには

ナレ「かつて犬鳴村には、らい病患者の隔離施設があったと噂されている…」

それを聞いて鳥肌が止まらない僕でした。

おしまい。