【セルフスタンドにて】恐怖・違和感のあるお客さん 恐怖・怖い話

【セルフスタンドにて】恐怖・違和感のあるお客さん

怖い話

当方、セルフスタンドの夜間従業員です。
最近来店されるお客様についてのお話です。

普通深夜のセルフスタンドなんて暇だろなんて思われるかもしれませんが、
当店は昼間程ではないですが深夜も多くのお客様が来店されます。周辺に24時間体制で営業されているスタンドが無い事、
当店が他のスタンドよりも1~2円ほど安価であることが理由であると思われます。
深夜帯はスタッフが一人体制と言う事もあり、思ったよりも大変です。

その上時間帯が深夜ということもあり、変わったお客様が来店される事も多いです。暴走族もどきや痴呆症を患っているお年寄り、
ホステスやホストといった所謂夜の職業の方
顔や手首以外に本格的な刺青を入れた方もおられます。

変なクレームをつけられることも多く、今の職場で長続きする人は少ないです。
一度男子トイレ内で同性愛者のカップルが如何わしい行為に及び、
その後水とローションでベタベタになった床を半泣き状態で片付けた事もありました。

そんな中、私はお核様の中で非常に『違和感』のある方が居られる事に気づきました。最初は自分でも疲れているのだろうと思い気にしないよう努めていたのですが、
やはり何か変です。

何が変なのかと言うと、その方々は人間の決まりを守っていないのです。

美術で人物画を描いたことがある方なら理解しやすいと思いますが、
人物の顔を書くときにはまず、逆卵型の楕円を書きそこを四つに分けるように十字を書きます。
そこに目や鼻、口を配置していきます。
そのパーツの形や配置関係によって美人や不細工が生まれてくる訳ですが、

どんな人間でも四つに分けた中の2つの部分、ましてや1つの部分に顔のパーツが
集中していることなんてありえない。
よく見ると体のバランスもおかしい。
腕や足のつき方も構造上おかしい様な気がする。

なのにふらつくこともなく、しっかりとした足取りで歩いている。

何かマズイ
そう感じた私がした事は「いらっしゃいませ」

変だと気づいてない振りをすることでした。

大抵のスタンドには出入り口が3つあります。
その中の裏口に相当する出口よりいつでも逃げられるように身構えていると、
そいつはゆっくりと男子トイレの中へと入って行きました。

トイレには防音が施され、当然監視カメラの類も設置されていません。
ですから中の様子を窺い知ることはてきません。

幾台かの車が出入りする中、お客様の一人がトイレに入りました。
正直焦りましたが、そのお客様は何事もなく出て行きました。

怖々トイレの中を見てみると誰もいません。
ホッとしたところでその日の勤務は終了しました。

そいつはその後も何回か来店しました。来店する度に顔や体のパーツの位置が異なっていました。
その為、店に来るそいつが同一個体なのか何体も存在する内の一体なのかは不明です。

来店する時間は大体、深夜1時~3時半までの間
決まって男子か女子トイレに入り、いつの間にか消えます。
狙ってやっているのかどうかは不明ですが監視カメラの映る範囲には絶対に侵入しません。

ここからは私の考察が入りますが、
そいつは人間に擬態しようとしているのではないでしょうか?人間に対する知識が無いため福笑いの出来損ないのような姿になってしまうのでは
ないでしょうか?

問題なのは人間に擬態して何をしようとしているのかです。
何事もなくトイレから出てきたお客様が実は…なんて事も考えてしまいます。

果たしてそいつら『出来損ない』の正体は何なのでしょうか?
私個人としては狐や狸等の可愛らしい物を望みますが、尻尾は見えませんでしたしね

まぁ私達の様な商売はトイレに何が潜んでようが
「トイレ貸して」
というお客様の声に逆らう術は持ち合わせておりません故
例え中に人を食らう化物が潜んでいようともお貸しします。

これも全て当店より苦情を出さないため
死人は苦情を言いませんからね

皆様も深夜にトイレ等の個室に入る際にはどうかお気を付けて
店員はトイレの中に居る物については一切の責任を持ちかねます。